8月の誕生石 ペリドット

8月の誕生石 ペリドット

ペリドットについて

 淡い緑色にきらめく石は、一般的に「精神性」や「表現」に関連していると言われています。カンラン石と呼ばれるこの石は単一の色、つまり緑色しか見られません。この珍しい緑色はペリドット・グリーンとして最もよく知られています。

オリーブ色から茶色がかった緑色まで様々あります。その昔、しばしばエメラルドとして考えられていたため、この緑は古代の崇拝者たちに珍重され、ペリドットが今まで受けてきた最大の賛辞の一つと言えます。

ペリドットはエジプトの国石であり、古代エジプト人はそれを太陽の宝石として知られていました。

実際に宝石の歴史家は、クレオパトラが身につけていることで有名なエメラルドは全てではないものの、実際にはエメラルドではなく、エジプトの鉱山から採掘した深緑色のペリドット石であると確信しています。

 ペリドットは歴史を通して広く書かれてきました。

古代には、ペリドットの石は精神の強化のために刻まれたロバと、4つの風と悪例を制御するために刻まれたハゲタカを象徴するお守りに試用されていました。

古代エジプトのパピルスの巻物ではエジプト紅海のトパーズ島で紀元前1500年にペリドットが発掘されたことが記されています。この島の正確な所在は1905年に再発見されるまでの数世紀の間、謎となっていました。伝説によると、島全体を守っていた王室の警備兵は、鉱山労働者を泥棒から守りながら侵入者を排除していたそうです。

鉱山で働く人々は、昼夜問わずファラオを埋葬するための宝庫の宝石を集めていました。ペリドットの結晶は、彼らが持っていたランプの光によって夜の暗闇の中を放射されていました。彼らは輝く宝石を見つけた場所に印を付け、翌朝戻ってペリドットをを拾い集めたそうです。

 驚くことに、ペリドットは陸で誕生しただけではありません。地球に落下した隕石には様々な宝石がありますが、宝石にできる大きさの石は銀河を旅するペリドットだけです。これらの宝石を運ぶ隕石はパラサイトと呼ばれ、それらに見られるペリドットにも特別な名前(モルダバイト)が付けられ、その異世界の起源を語ることができます。

1749年に、そのような隕石の1つがシベリアの荒涼とした丘の上で発見されました。落下した隕石には宝石に使用するのに十分な大きさの天から贈られた美しいペリドットの結晶がたくさん含まれていることが判明しました。この特定のモルダバイトを含むパラサイトは1480万年前に地表に落下したと考えられています。

 古代エジプトから現代に至るまでの長い年月、そして地球のみならず宇宙からの隕石に至るまで壮大なロマンを持つペリドット。

調べれば調べるほどそのスケールの大きさに驚かされてしまいますね。

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